ヨガの片鼻呼吸法とは?健康にメリットも!
ヨガで実践される片鼻呼吸法は、身体と心を調和させるための重要なテクニックとして、幅広い効果が期待されています。
この呼吸法は、鼻からゆっくりと吸い込み、片方ずつ呼吸を行うことで、深いリラックスとエネルギーバランスの調整をもたらします。
また、インナーマッスルの活性化や不眠症の改善にも役立つため、健康を意識する方々にとって、日常生活に取り入れる価値がある呼吸法です。
ヨガで重要なのは、しっかりとした呼吸を行うこと。そんなとき、「片鼻呼吸法」というものが用いられることがあります。ちょっと聞きなれない「片鼻呼吸法」とはどのようなものなのでしょうか。今回はヨガの片鼻呼吸法についてご紹介します。
- 目次
- 1. ヨガにおける呼吸の重要性
- 1-1. ヨガにおける鼻呼吸の基本
- 1-2. 鼻呼吸の基本原則
- 1-3. 自律神経と鼻呼吸の関係
- 1-4. 鼻呼吸がもたらす免疫力の向上
- 1-5. 免疫システムと鼻呼吸の関連性
- 1-6. 日常生活での鼻呼吸の効果
- 2. 片鼻呼吸法の基本とその実践
- 2-1. 片鼻呼吸法の概念と歴史
- 2-2. ナディ―ショーダナの由来と意義
- 2-3. 片鼻呼吸法がもたらす身体への影響
- 2-4. 片鼻呼吸法のやり方
- 2-5. 基本的な手順とポイント
- 2-6. 効果的に行うためのコツ
- 3. 片鼻呼吸法の健康効果
- 3-1. リラックス効果とストレス緩和
- 3-2. 精神的安定を促進する理由
- 3-3. 日常生活へのリラックス効果の応用
- 3-4. エネルギーバランスと陰陽の調和
- 3-5. 身体のエネルギーを整える方法
- 3-6. 陰陽のエネルギーバランスの重要性
- 4. 片鼻呼吸法の実践と日常生活への取り入れ方
- 4-1. インナーマッスルへの刺激とその効果
- 4-2. インナーマッスルを鍛える方法としての片鼻呼吸
- 4-3. インナーマッスルの強化による身体的メリット
- 4-4. 不眠症改善のための片鼻呼吸法の活用
- 4-5. 不眠解消に効果的な呼吸法の実践
- 4-6. 質の良い睡眠を得るための呼吸法
- 5. ヨガの鼻呼吸
- 5-1. ヨガ基本は鼻呼吸
- 5-2. 鼻から吸って吐く
- 5-3. 自律神経のバランス
- 5-4. 免疫力をアップさせる
- 6. 片鼻呼吸法とは?
- 6-1. 片方の鼻の穴を押さえて交互に呼吸する方法
- 6-2. ナディ―ショーダナという
- 6-3. 日常的に摂りいれることでさまざまなメリットがある
- 7. 片鼻呼吸法の効果
- 7-1. 高いリラックス効果
- 7-2. 陰陽のエネルギーのバランスを整える
- 7-3. インナーマッスルを刺激する
- 7-4. 不眠の改善
- 8. 片鼻呼吸法のやり方
- 9. まとめ
01ヨガにおける呼吸の重要性
呼吸は、体内のエネルギーの流れを制御し、心身の調和をもたらすための鍵です。
その中でも特に、鼻呼吸がヨガの基本となっており、実践における中心的な役割を果たします。
ヨガにおける鼻呼吸の基本について詳しく見ていきましょう。
1-1ヨガにおける鼻呼吸の基本
ヨガの実践において、鼻呼吸はただの呼吸法以上の意味を持ちます。
鼻からの呼吸は、体内に取り入れる空気の質を向上させ、心身をリラックスさせる効果があります。
この基本的な鼻呼吸の原則を理解することが、ヨガの効果を最大限に引き出すための第一歩となります。
鼻呼吸の基本原則
鼻呼吸の基本原則は、鼻からゆっくりと吸い込み、鼻から同じようにゆっくりと吐き出すことです。
鼻呼吸は、空気が鼻腔を通ることでフィルタリングされ、温度と湿度が適切に調整された状態で肺に到達します。
これにより、呼吸器系に優しい環境が整い、酸素の吸収効率が高まります。
さらに、鼻呼吸は呼吸のリズムを整え、自律神経系に穏やかな影響を与えます。
口呼吸と比較して、鼻呼吸はゆったりとした呼吸リズムを促進し、体全体のリラックスを助けられるのです。
このリズムの安定は、ヨガのポーズをより効果的に行うための基盤を形成します。
自律神経と鼻呼吸の関係
自律神経は、私たちの意識的なコントロールが及ばない身体機能を調整する役割を担っています。
呼吸は、自律神経に直接的な影響を与える数少ない手段の一つです。
特に鼻呼吸は、副交感神経を活性化させる効果があり、リラックス状態を促進します。
副交感神経が優位になると、心拍数が下がり、消化器官の働きが活発化し、全身がリラックス状態に入ります。
このように、鼻呼吸を通じて自律神経のバランスを整えることで、ヨガのポーズをより深く安定した状態で保つことが可能になります。
1-2鼻呼吸がもたらす免疫力の向上
ヨガの鼻呼吸には、単にリラックス効果があるだけでなく、免疫力を高める効果も期待できます。
鼻呼吸がどのように免疫システムに影響を与えるのか、そして日常生活でその効果を実感する方法について、さらに詳しく探っていきましょう。
免疫システムと鼻呼吸の関連性
鼻呼吸を通じて、体内に取り入れる空気はフィルターにかけられ、ウイルスや細菌などの有害物質が除去されます。
鼻の粘膜には、免疫システムの一部であるリンパ組織が存在し、外部から侵入してくる病原体をブロックする働きがあります。
鼻呼吸を習慣にすることで、免疫システムが強化され、風邪や感染症に対する抵抗力が向上することが期待されます。
さらに、鼻呼吸によって副交感神経が優位になることで、ストレスホルモンの分泌を抑えることが可能です。
ストレスが軽減されると、免疫システムが正常に機能しやすくなり、病気に対する体の防御機能が向上します。
日常生活での鼻呼吸の効果
日常生活において鼻呼吸を意識的に取り入れることで、体全体の健康を向上させられます。
例えば、ストレスの多い状況で鼻呼吸を行うことで、心を落ち着かせ、集中力を高める効果が期待できます。
また、鼻呼吸を続けることで、自然と呼吸が深くなり、酸素が効率的に体内に取り込まれるようになります。
これにより、代謝が促進され、エネルギーレベルが向上されるのです。
さらに、夜間に鼻呼吸を意識することで、睡眠の質が向上します。
鼻呼吸は副交感神経を活性化させるため、リラックスした状態で眠りに入ることができ、深い眠りを得ることが可能となります。
このように、鼻呼吸は免疫力の向上だけでなく、日常生活全般にわたって多くの健康効果をもたらします。
02片鼻呼吸法の基本とその実践
古代から伝わるこの呼吸法は、身体と心のバランスを整えるための強力なツールとして知られています。
その効果を最大限に引き出すためには、片鼻呼吸法の概念と歴史を深く理解し、正しい方法で実践することが不可欠です。
次に、片鼻呼吸法の起源やその身体への影響について詳しく見ていきましょう。
2-1片鼻呼吸法の概念と歴史
片鼻呼吸法は、インドの伝統的なヨガの一部として、何千年もの間実践されてきました。
この呼吸法は、単に呼吸をコントロールするだけでなく、体内のエネルギーの流れを調整し、精神的な安定をもたらすための手段とされています。
片鼻呼吸法の歴史とその背後にある哲学を理解することで、この呼吸法の実践がさらに深まります。
ナディ―ショーダナの由来と意義
ナディ―ショーダナは、サンスクリット語で「エネルギー経路の浄化」を意味し、片鼻呼吸法の一部として知られています。
この呼吸法は、身体の中を流れるエネルギーの通り道であるナディを浄化し、バランスを取ることが目的です。
インドの古代ヨガの経典である『ハタヨガプラディピカ』などに記されている通り、ナディ―ショーダナは、身体と精神の浄化と調和を促進するために不可欠な要素とされています。
ナディ―ショーダナは、特に陰と陽のエネルギー、すなわちイダとピンガラのバランスを整えることに重点を置いています。
これらのエネルギー経路がバランスを保つことで、心身ともに健全な状態が保たれると考えられています。
このように、ナディ―ショーダナは単なる呼吸法ではなく、深い哲学的な背景を持った実践なのです。
片鼻呼吸法がもたらす身体への影響
片鼻呼吸法は、身体に多くのポジティブな影響をもたらします。
まず、呼吸をコントロールすることで、自律神経系が安定し、リラックス効果が得られます。
これにより、ストレスが軽減され、心拍数や血圧が正常に保たれることが期待できます。
さらに、片鼻呼吸法は肺の機能を向上させ、酸素の取り込みを効率化する役割です。
呼吸が深くなることで、酸素が体内の隅々まで行き渡り、全身の細胞に新鮮なエネルギーを供給します。
また、片鼻呼吸法は、体内の毒素を排出するデトックス効果もあり、定期的に行うことで、体内のクレンジングが促進されるとされています。
このように、片鼻呼吸法は身体に多くの恩恵をもたらし、日常生活の質を向上させるための有効な手段です。
2-2片鼻呼吸法のやり方
片鼻呼吸法を正しく行うことで、その効果を最大限に引き出せます。
しかし、この呼吸法はただ手順を覚えるだけではなく、呼吸のリズムや心の状態にも注意を払う必要があります。
次に、片鼻呼吸法の基本的な手順と、より効果的に行うためのポイントについて詳しく解説します。
基本的な手順とポイント
片鼻呼吸法を始める際には、まず座りやすい姿勢を取ることが大切です。
背筋を伸ばし、リラックスした状態で座ります。
次に、右手の親指で右の鼻の穴を軽く押さえ、左の鼻の穴からゆっくりと息を吸います。
吸い終わったら、今度は左の鼻の穴を小指で押さえ、右の鼻の穴から息を吐きます。
この一連の動作を繰り返すことで、片鼻呼吸法の効果を得ることが可能です。
呼吸のリズムは非常に重要です。
吸うときは、できるだけ深くゆっくりと行い、吐くときはさらに時間をかけて息を吐き出すことを意識します。
このリズムを守ることで、自律神経が安定し、心身ともに深いリラクゼーション状態に導かれます。
また、目を閉じて内なる感覚に集中することで、片鼻呼吸法の効果がさらに高まります。
呼吸の際には、頭の中で「吸う」「吐く」という言葉を繰り返し唱え、呼吸に意識を集中させると良いでしょう。
効果的に行うためのコツ
片鼻呼吸法を効果的に行うためには、いくつかのコツがあります。
まず、呼吸法を行う時間帯です。理想的には、朝の目覚めの時間や夜の就寝前の時間が最適です。
この時間帯は、身体がリラックスしやすく、呼吸法の効果が最大限に発揮されます。
さらに、片鼻呼吸法を行う際には、できるだけ静かな場所を選び、外部の音や光を遮断することで集中力を高めることが重要です。
また、定期的に行うことも大切です。
毎日数分間でもこの呼吸法を続けることで、長期的な健康効果が期待できます。
最後に、片鼻呼吸法を行う際には、自分の体調や気分に合わせて無理をしないことが大切です。
無理な呼吸は逆効果になることがあるため、リラックスした状態で、心地よいと感じる範囲で行うことを心がけましょう。
03片鼻呼吸法の健康効果
この呼吸法は、単に呼吸を整えるだけでなく、深いリラックス効果やストレスの緩和、エネルギーバランスの調整を促進します。
その結果、精神的な安定や身体のエネルギーの調和が得られるとされています。
次に、この片鼻呼吸法がもたらす具体的な健康効果について詳しく見ていきましょう。
3-1リラックス効果とストレス緩和
片鼻呼吸法は、心を落ち着け、ストレスを軽減するための非常に効果的な手段です。
リラックス効果は、呼吸のリズムを整えることによって副交感神経が優位になり、心身がリラックスする状態を促します。
このように、片鼻呼吸法は、精神的な安定を促進し、日常生活におけるストレスの軽減に寄与します。
精神的安定を促進する理由
片鼻呼吸法が精神的安定を促進する理由は、その呼吸のリズムにあります。
片方の鼻の穴を交互に使ってゆっくりと呼吸することで、心拍数が下がり、全身がリラックスした状態に入ります。
このリズムの安定は、副交感神経を活性化し、心を落ち着かせるのに効果的です。
さらに、この呼吸法は、心の中の雑念を取り払い、現在の瞬間に集中することを助けます。
これにより、瞑想的な状態に入りやすくなり、精神的なクリーンアップが行われ、ストレスが自然と解消されていきます。
このように、片鼻呼吸法は、心の平穏を取り戻すための強力なツールとなります。
日常生活へのリラックス効果の応用
片鼻呼吸法のリラックス効果は、日常生活のさまざまなシーンで応用できます。
例えば、仕事や家庭でストレスを感じたときに、この呼吸法を数分間実践するだけで、心がリセットされ、冷静に状況を判断する力が戻ってきます。
また、就寝前に片鼻呼吸法を行うことで、眠りに入る前のリラックスした状態を作り出し、質の良い睡眠を得ることが可能です。
これにより、翌日の活力が増し、心身ともにリフレッシュされた状態で新しい一日を迎えられます。
さらに、瞑想やヨガのセッション中に片鼻呼吸法を取り入れることで、より深いリラクゼーションと集中力を得られ、全体的な効果が高まります。
日常生活にこの呼吸法を取り入れることで、ストレスを感じる瞬間が減り、より安定した心の状態を保てるでしょう。
3-2エネルギーバランスと陰陽の調和
片鼻呼吸法には、心身のエネルギーバランスを整える効果もあります。
この呼吸法は、体内のエネルギーの流れを調整し、陰陽のエネルギーバランスを整えることで、健康を促進します。
次に、片鼻呼吸法がどのようにして身体のエネルギーを整え、陰陽のバランスを保つのかについて詳しく見ていきましょう。
身体のエネルギーを整える方法
片鼻呼吸法を実践することで、体内のエネルギーの流れが整い、バランスの取れた状態が生まれます。
具体的には、片方の鼻の穴から吸い込んだ空気が、体内を通じてエネルギーの通り道であるナディを浄化し、その後もう片方の鼻の穴からエネルギーが排出されます。
このプロセスを繰り返すことで、体内のエネルギーが循環し、均衡が保たれるのです。
このエネルギーの循環がスムーズになることで、身体の活力が増し、全体的な健康状態が向上します。
また、エネルギーの滞りが解消されることで、疲労感が軽減され、日々の活動に対する意欲も高まります。
陰陽のエネルギーバランスの重要性
片鼻呼吸法は、陰陽のエネルギーバランスを整えるためにも重要です。
陰陽は、東洋医学における基本的な概念で、陰と陽のエネルギーが調和することで、身体の健康が維持されると考えられています。
片鼻呼吸法では、右の鼻の穴を使って吸い込むときは陽のエネルギーが活性化され、左の鼻の穴を使って吸い込むときは陰のエネルギーが増強されます。
この陰陽のバランスが崩れると、身体や精神の不調が現れることがあります。
しかし、片鼻呼吸法を定期的に実践することで、これらのエネルギーが適切に調和し、全体的な健康を促進することが可能です。
このように、片鼻呼吸法は、陰陽のエネルギーを整えるための効果的な手段となり、心身のバランスを保つことに役立ちます。
この片鼻呼吸法によるエネルギーバランスの調整は、長期的に見ても非常に有益であり、日常生活においても活力を維持するための基盤となります。
04片鼻呼吸法の実践と日常生活への取り入れ方
この呼吸法を日常生活に取り入れることで、体の内部から健康を促進し、心の安定を図れます。
特にインナーマッスルの刺激や不眠症の改善に役立つため、片鼻呼吸法を定期的に実践することで、生活の質が向上することが期待できます。
まずは、インナーマッスルへの刺激とその効果について見ていきましょう。
4-1インナーマッスルへの刺激とその効果
片鼻呼吸法は、深い呼吸を通じてインナーマッスルを効果的に刺激します。
この呼吸法は、特定の筋肉群を活性化させるだけでなく、全身のエネルギーバランスを整える役割も果たします。
インナーマッスルの強化によって、身体の基礎的な体力や安定感が向上し、日常生活での活動がより楽になるでしょう。
インナーマッスルを鍛える方法としての片鼻呼吸
インナーマッスルは、体の深部に位置する筋肉であり、姿勢を維持したり、体を安定させたりするために重要な役割です。
片鼻呼吸法を実践する際には、深くゆっくりとした呼吸を意識することで、横隔膜や骨盤底筋などのインナーマッスルを効果的に刺激できます。
具体的には、片鼻呼吸法を行う際に、鼻から息をゆっくりと吸い込み、その後、さらにゆっくりと吐き出すことで、腹部の筋肉が自然に引き締まります。
この動作を繰り返すことで、インナーマッスルが鍛えられ、体幹の安定性を向上させることが可能です。
これにより、日常生活やスポーツ活動において、よりバランスの取れた動きを実現できるようになります。
インナーマッスルの強化による身体的メリット
インナーマッスルを強化することで、さまざまな身体的メリットが得られます。
まず、姿勢の改善が挙げられます。
インナーマッスルがしっかりと働くことで、背骨が正しい位置に保たれ、自然と良い姿勢が維持されます。
また、腰痛の予防にも効果的です。
インナーマッスルが強化されると、腰椎への負担が軽減され、腰痛のリスクが低減します。
さらに、インナーマッスルの強化は、運動パフォーマンスの向上にも効果的です。
特に体幹の安定性が高まることで、スポーツや日常の動作において、より力強く、効率的に体を動かせるようになります。
このように、片鼻呼吸法を通じてインナーマッスルを鍛えることは、健康や日常生活の質の向上に大きく貢献します。
4-2不眠症改善のための片鼻呼吸法の活用
片鼻呼吸法は、深いリラックス効果をもたらし、睡眠の質を向上させるために非常に有効です。
特に不眠症に悩んでいる方にとって、片鼻呼吸法は自然な形での睡眠導入を助ける手段となり得ます。
ここでは、片鼻呼吸法がどのように不眠症の改善に役立つのか、また、質の良い睡眠を得るための具体的な方法について詳しく解説していきます。
不眠解消に効果的な呼吸法の実践
不眠症に対する片鼻呼吸法の効果は、主に副交感神経の働きを促進することによります。
片鼻呼吸法を行うことで、心拍数が下がり、身体全体がリラックスした状態になります。
この状態は、眠りに入りやすくするための理想的な環境を整えます。
実践方法としては、就寝前にベッドに横たわり、静かな環境で片鼻呼吸法を行うことが効果的です。
右の鼻の穴を軽く押さえて左の鼻からゆっくりと息を吸い、その後、右の鼻から息を吐き出します。
この動作を数分間繰り返すことで、自然と眠りに誘われるようになります。
質の良い睡眠を得るための呼吸法
片鼻呼吸法を習慣化することで、より質の高い睡眠を得られます。
この呼吸法は、夜間のリラクゼーションを促進し、睡眠の深さと持続時間を改善する効果があります。
睡眠の質が向上することで、翌朝の目覚めがスッキリとし、一日の始まりをより爽快な気分で迎えられます。
さらに、片鼻呼吸法は、夜中に目が覚めたときにも有効です。
再び眠りにつくのが難しいと感じたときに、この呼吸法を実践することで、再度深い眠りに戻れるでしょう。
これにより、睡眠の中断を最小限に抑え、朝まで続く良質な睡眠を確保することが可能となります。
片鼻呼吸法は、日常生活に取り入れることで、インナーマッスルの強化や不眠症の改善など、さまざまな健康効果を得られます。
これらの効果を最大限に引き出すためには、定期的な実践が鍵となります。
01ヨガの鼻呼吸
1-1ヨガ基本は鼻呼吸
ヨガは「アーサナ」と呼ばれるポーズを行うものというイメージですが、実はアーサナと同じぐらい重要になるのがヨガの呼吸「プラーナヤーマ」です。プラーナヤーマは、呼吸によって生命エネルギーを身体の中に取り入れ、循環させるというもの。このプラーマヤーナとアーサナを同時に行うことで、身体と自然エネルギーのバランスを整えて、身体と心の機能をアップさせていくというのがヨガの基本的な考え方。
そのため、ヨガでは呼吸が重要になりますが、このときに行われる呼吸は鼻呼吸が中心となります。
1-2鼻から吸って吐く
鼻呼吸とは、その名前の通り鼻から息を吸い、鼻から吐き出すという方法です。
ヨガには様々な流派や種類がありますが、呼吸法もそれぞれ。鼻呼吸以外にも口呼吸や、口から吸って鼻から出す方法、鼻から吸って口から出す方法などがあり、異なる呼吸法が用いられることもありますが、それでも多くの場合、鼻呼吸が呼吸法の基本となっています。
この鼻呼吸には、身体や精神に対して様々なメリットがあると考えられています。
まず鼻から吸い込む大きなメリットが、肺の負担が軽くなるということ。鼻から息を吸う場合、空気は鼻から入って鼻腔を通過、その後、肺に流れ込んでいきます。その場合、空気は一度身体の中で適度な温度に変化、体温に近い状態になっています。そのため、肺に取っては負担の少ない状態だということができます。
1-3自律神経のバランス
鼻で呼吸をする大きなメリットのひとつが自律神経の影響です。もともと、呼吸は自律神経に影響を与えるといわれています。自律神経とは、人間が自分の意志でコントロールすることができない神経のことで、体温調整や内蔵の運動などを司っているもの。この自律神経には交感神経と副交感神経の二種類があり、それぞれがバランスよく働くことで、人間の身体は健康な生活を送ることができます。
しかし、一方が過剰に働いてしまう場合、自律神経のバランスが崩れて様々な不調が現れることがあります。これがいわゆる自律神経失調と呼ばれる状態。
鼻呼吸を行った場合、鼻から息を吸うことで身体を活発に働かせる交感神経が、鼻から息を吐くことで身体をリラックスさせる副交感神経が活性化、その結果、体内の自律神経バランスが保たれることになります。
1-4免疫力をアップさせる
鼻呼吸には、自律神経のバランスを整えるだけでなく、免疫力をアップさせるという効果もあります。
鼻の中には粘膜や鼻毛がありますが、これらは空気を吸い込んだとき、フィルターの役割を果たして、ウイルスや細菌、ホコリなどが肺に侵入するのを防いでくれます。
また、口呼吸を行うと、どうしても口の中が乾燥、唾液が少なくなり、外から入って来たウイルスや細菌を退治しにくくなるだけでなく、口の中の細菌の増殖を防ぐことができなくなってしまいますが、鼻呼吸を行うことで、口の中で起きるトラブルの発生を防止することにもつながります。
02片鼻呼吸法とは?
2-1片方の鼻の穴を押さえて交互に呼吸する方法
片鼻呼吸法とは、片方の鼻だけで空気を吸って吐くという呼吸法です。というと、非常に特殊な技術のように思えるかもしれませんが、実は私たちは日常生活の中で、無意識の中で片鼻呼吸法を行っていることがあります。
というのも、すでに説明したように人間の鼻呼吸とは自律神経をはじめ、身体の様々な部分と関係が深いもの。
そのため、人間は自分の身体が不調になると、なんとかしてそのバランスを整えようと、様々な工夫を始めます。そのひとつが片鼻呼吸法。
この無意識で行われている片鼻呼吸を、片方の鼻を押さえることで自分でコントロールして行うというのがヨガの片鼻呼吸法です。
2-2ナディ―ショーダナという
ヨガにおける片鼻呼吸法は「ナディ―ショーダナ」と呼ばれています。
「ナディ―ショーダナ」の「ナディ」が表しているのは、血管を始めとする体内にある管のこと。そして「ショーナダ」は浄化という意味。
つまり、ナディ―ショーダナは、片鼻呼吸を行うことで、血管やリンパといった流れを正常化して全身のバランスを整える呼吸法ということになります。
2-3日常的に摂りいれることでさまざまなメリットがある
この片鼻呼吸法は、日常に取り入れることで様々なメリットがあります。
すでに説明したように、鼻呼吸には自律神経や口腔内のトラブル防止の効果があります。
また、片方の鼻を抑えて呼吸をするだけなので、ちょっとした時間に行えるということも大きなメリットだといえるでしょう。
03片鼻呼吸法の効果
3-1高いリラックス効果
すでに説明したように、鼻呼吸と自律神経には大きな関わりがあります。
また、鼻の左右のどちらで呼吸をするかによって交感神経・副交感神経のバランスをコントロールすることができます。
もしリラックスしたいという場合、左の鼻で呼吸するのが効果的。
左の鼻による呼吸は、身体をリラックスさせるときに必要な副交感神経の活性化に効果があるといわれています。
3-2陰陽のエネルギーのバランスを整える
ヨガで重視されるのは、身体のエネルギーバランスを整えること。片鼻呼吸法は、このバランスを整えるためにも効果があります。
ヨガの場合、エネルギーのバランスは陰陽の形で考えられます。身体が行動的な状態が陽、休息している状態が陰ということになるため、もし身体が活性化し過ぎている場合には陰を司る左の鼻、身体が沈静化し過ぎている場合には陽を司る右の鼻で呼吸するだけで、全身の陰陽バランスを整えることにつながります。
3-3インナーマッスルを刺激する
片鼻での呼吸は、体内のインナーマッスルを刺激する効果もあります。呼吸を行う場合、腹筋や背筋だけでなく、それを支える細かい筋肉が働くものですが、片鼻での呼吸は、普段の呼吸よりもより大きな腹筋や背筋の活動が必要になります。
また、通常よりも空気の圧力が高いため、コントロールするときにも筋肉の羽田tら機が必要です。
これらの作用によって、片鼻呼吸を行うだけでも、体内の深い部分の筋肉を刺激することができます。
3-4不眠の改善
片鼻呼吸法は不眠の改善にも応用できます。もし眠りたいのに眠れないという場合、身体が活性化し過ぎている証拠。その場合、右の鼻を押さえて左の鼻だけで呼吸してみましょう。次第に身体が落ち着き、緊張がほぐれて眠りにつきやすくなります。
04片鼻呼吸法のやり方
実は片鼻呼吸は難しいものではありません。
まず左手の中指と人差し指を立てた状態で顔に当てて、親指を左の鼻、薬指を右の鼻に当てます。その後、閉じたい方の指を鼻に当てて閉じ、空いているほうだけで呼吸を行います。
もし時間がある場合には、左右の鼻だけで呼吸を行ってみましょう。次第に身体のバランスが整ってくるのが分かるでしょう。
05まとめ
リラックス効果やストレス軽減、不眠症の改善など、日常生活に役立つ多くのメリットがあります。
また、インナーマッスルを効果的に鍛えることで、姿勢の改善や運動能力の向上にもつながります。
このような片鼻呼吸法を習慣にすることで、より健康的でバランスの取れた生活を実現できます。
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