アシュタンガヨガとは?ルールや効果について詳しく解説!
「アシュタンガヨガ」をご存知ですか?
初めて聞いた方も多いでしょう。
アシュタンガヨガには、通常の「ヨガ」と違ってさまざまなルールがあります。
そのルールに従って順番にポーズをとっていきます。
通常のヨガより運動量が多く、エネルギッシュなのが特徴です。
この記事ではアシュタンガヨガの代表的なルールやその効果についてご紹介していきます。
- 目次
- 1. アシュタンガヨガの概要とその特徴
- 1-1. アシュタンガヨガの基本原則
- 1-2. 呼吸と動作の連動
- 1-3. ポーズの連続性
- 1-4. アシュタンガヨガの歴史と起源
- 1-5. 古代の伝統と現代への継承
- 1-6. インドから世界への広がり
- 2. アシュタンガヨガのメリットと効果
- 2-1. 身体的な健康効果
- 2-2. 柔軟性と筋力の向上
- 2-3. スタミナの強化
- 2-4. メンタル面での恩恵
- 2-5. ストレスの軽減と心の安定
- 2-6. 集中力とマインドフルネスの向上
- 2-7. ライフスタイルへの影響
- 2-8. 日常生活での変化
- 2-9. 健康的な習慣の形成
- 3. アシュタンガヨガを始めるためのステップ
- 3-1. 初心者におすすめの準備と道具
- 3-2. 必要なマットや服装
- 3-3. ヨガスペースの確保と環境整備
- 3-4. 初心者向けの基本ポーズ
- 3-5. 簡単なポーズから始める方法
- 3-6. 体験クラスの活用
- 3-7. 継続するためのコツと注意点
- 3-8. 無理のない練習計画の立て方
- 3-9. 自分のペースを守る重要性
- 4. アシュタンガヨガに適した人の特徴
- 4-1. アクティブなライフスタイルを好む人
- 4-2. 運動習慣がある人に向いている理由
- 4-3. 挑戦を楽しむ人におすすめの理由
- 4-4. 精神的な成長を求める人
- 4-5. マインドフルネスを重視する人への恩恵
- 4-6. 内面の変化を感じやすい人の特長
- 5. アシュタンガヨガの実践とその未来
- 5-1. アシュタンガヨガの今後の展望
- 5-2. ヨガの普及とその影響
- 5-3. アシュタンガヨガの進化と新たな可能性
- 6. アシュタンガヨガとは
- 6-1. アシュタンガ(八支則)
- 7. アシュタンガヨガのルール
- 7-1. ポーズの順番が決まっている
- 7-2. 胸式呼吸で行う
- 7-3. 視点を固定する
- 7-4. 筋肉の締め付けを意識する
- 8. アシュタンガヨガの効果
- 8-1. 集中力が上がる
- 8-2. 筋肉量がアップする
- 8-3. 代謝がよくなる
- 9. アシュタンガヨガが向いている人は?初心者でも大丈夫?
- 10. アシュタンガヨガの注意点
- 11. まとめ
01アシュタンガヨガの概要とその特徴
ここでは、アシュタンガヨガの基本的な特徴について詳しく解説します。
アシュタンガヨガは、決まった順序で行うポーズ(アーサナ)と呼吸法(プラーナーヤーマ)を組み合わせ、身体と精神のバランスを整えることが目的です。
その特徴には、連続した動きと深い呼吸による集中力の向上、体力の強化、柔軟性の向上が含まれます。
1-1アシュタンガヨガの基本原則
アシュタンガヨガにはいくつかの基本原則があります。
これらの原則を理解し実践することが、このヨガスタイルの効果を最大限に引き出すために重要です。
その主な原則について詳しく解説していきます。
呼吸と動作の連動
アシュタンガヨガの中心的な要素の一つに、呼吸と動作の完全な連動があります。
この連動を「ヴィンヤサ」と呼び、呼吸のリズムに合わせて動作を行うことで、身体全体のエネルギーフローを促進することが可能です。
例えば、吸う呼吸と共に腕を上げ、吐く呼吸と共に前屈するというように、各動作に対して一定の呼吸が対応します。
この呼吸と動作の統一により、集中力が高まり、瞑想的な状態へと導かれます。
ポーズの連続性
アシュタンガヨガのもう一つの重要な原則は、ポーズの連続性です。
アシュタンガヨガでは、一定の順序で決まった一連のポーズを行います。
この順序は「シークエンス」と呼ばれ、それぞれのポーズが次のポーズへの準備となるように設計されています。
ポーズを連続的に行うことで、身体のバランスが整い、全体的な柔軟性と強さを向上させることが可能です。
また、ポーズの流れの中で体温が上昇し、筋肉が柔軟になりやすくなる効果もあります。
1-2アシュタンガヨガの歴史と起源
アシュタンガヨガは、深い歴史と豊かな伝統を持つヨガの一形態です。
その起源や進化を理解することで、現在のアシュタンガヨガの実践に対する理解が深まります。
ここでは、アシュタンガヨガの歴史的背景とその発展について解説していきます。
古代の伝統と現代への継承
アシュタンガヨガは、古代インドの伝統に深く根ざしています。
その起源は紀元前に遡り、ヨガの古典的な教典である「ヨーガスートラ」にその基礎が見られます。
これらの教えは、何世代にもわたって口承や文献を通じて伝えられてきました。
現代のアシュタンガヨガは、20世紀にインドのヨガマスター、クリシュナマチャリヤと彼の弟子であるパタビジョイスによって復興されました。
彼らは、古代の伝統を尊重しながらも、現代のライフスタイルに適応させたアシュタンガヨガのスタイルを確立しました。
インドから世界への広がり
アシュタンガヨガは、インド国内での復興を経て、徐々に世界中に広がりました。
20世紀半ばには、欧米のヨガ愛好者たちがインドを訪れ、パタビジョイスの下で修行を積むようになりました。
彼らはその後、自国に戻り、アシュタンガヨガを広める役割を果たしました。
現在では、アシュタンガヨガは世界中のヨガスタジオで広く教えられており、そのダイナミックなスタイルと深い精神的な効果が多くの人々に支持されています。
02アシュタンガヨガのメリットと効果
ここでは、アシュタンガヨガがどのようにして身体的、精神的、さらには日常生活にまで影響を与えるのかを解説していきます。
2-1身体的な健康効果
アシュタンガヨガは、単なる柔軟性の向上にとどまらず、全身の筋力強化やスタミナの増強にも貢献します。
アシュタンガヨガが身体に与える具体的な健康効果について詳しく解説します。
柔軟性と筋力の向上
アシュタンガヨガの特徴の一つは、動的なポーズの連続により、全身の柔軟性が自然に高まる点です。
特に、定期的な練習を通じて、関節や筋肉がより柔軟になり、怪我のリスクが低減されます。
また、アシュタンガヨガでは、自分の体重を支えるポーズが多く含まれるため、特定の筋肉群だけでなく、体全体の筋力がバランスよく向上します。
例えば、腕立て伏せのような動作を繰り返すことで、腕や肩の筋力が強化されると同時に、コアの安定性も向上します。
スタミナの強化
アシュタンガヨガのもう一つの重要な身体的効果は、スタミナの向上です。
アシュタンガヨガのシークエンスは、動作と呼吸を連動させることで心拍数を上げ、有酸素運動の効果をもたらします。
これにより、心肺機能が強化され、日常生活やスポーツ活動における持久力が向上します。また、定期的な練習を通じて、疲れにくい体を作り上げられるため、仕事や家庭でのストレスを軽減する効果も期待できます。
2-2メンタル面での恩恵
アシュタンガヨガは、身体だけでなく、心にも深い影響を与えます。
ここでは、アシュタンガヨガがどのようにしてストレスを軽減し、心の安定をもたらすのか、また集中力やマインドフルネスを高める効果について解説していきます。
ストレスの軽減と心の安定
現代社会では、ストレスが健康に及ぼす影響がますます深刻になっています。
アシュタンガヨガは、深い呼吸と集中力を必要とするため、心を落ち着かせ、日常生活で感じるストレスを軽減する効果があります。
ポーズの連続を通じて、精神的な緊張が解け、心が穏やかになっていくのを実感できるでしょう。
また、アシュタンガヨガの練習は、規則正しいリズムで行われるため、心の安定をもたらし、感情の浮き沈みを抑える助けとなります。
集中力とマインドフルネスの向上
アシュタンガヨガの練習は、集中力を高める絶好の手段です。
ポーズと呼吸を連動させるためには、高度な集中力が求められます。
この集中力は、日常生活においても重要な役割を果たします。
アシュタンガヨガを通じて鍛えられた集中力は、仕事や学業、さらには人間関係においても大いに役立ちます。
また、アシュタンガヨガは、マインドフルネスを促進するのにも効果的です。
意識を「今、この瞬間」に集中させることで、過去や未来にとらわれず、現在の自分を深く理解し受け入れる力が養われます。
2-3ライフスタイルへの影響
アシュタンガヨガは、日常生活や習慣にもポジティブな変化をもたらします。
ここでは、アシュタンガヨガがどのようにしてライフスタイルに影響を与え、健康的な習慣の形成に貢献するのかを詳しく解説していきます。
日常生活での変化
アシュタンガヨガを続けることで、日常生活における、さまざまな面でポジティブな変化が見られるようになります。
まず、身体的な健康効果として、エネルギーレベルの向上が挙げられます。
朝の練習を習慣化することで、1日を通して活力が維持され、集中力が持続するようになります。
また、ヨガを通じて得られる心の安定は、日常のストレスフルな状況でも冷静に対応する力を養うことが可能です。
これにより、生活全般がよりポジティブで豊かなものになるでしょう。
健康的な習慣の形成
アシュタンガヨガを実践することは、健康的な生活習慣の形成にも大いに役立ちます。
定期的な練習を続けることで、自然と生活リズムが整い、睡眠の質も向上します。
また、ヨガを実践することで、体の声に敏感になり、食事や休息に対する意識が高まります。
これにより、食生活の改善やアルコールやタバコの摂取を控えるといった、より健康的な選択をするようになるでしょう。
結果として、全体的な生活の質が向上し、長期的な健康維持につながります。
03アシュタンガヨガを始めるためのステップ
アシュタンガヨガは、体力や柔軟性に応じて無理なく始められるため、適切な準備を整えることで、効果的なヨガの実践が可能になります。
ここでは、初心者がアシュタンガヨガを始める際に知っておくべき準備や基本的な道具について解説します。
3-1初心者におすすめの準備と道具
アシュタンガヨガを始める前に、適切な道具や準備を整えることが成功の鍵となります。
ヨガマットや適切な服装、そして環境の整備が、快適なヨガ体験をサポートします。
必要なマットや服装
アシュタンガヨガの練習において、ヨガマットは必須のアイテムです。
マットは、滑りにくく、適度なクッション性があるものを選ぶことが重要です。
これにより、ポーズをとる際に安定感が増し、怪我を防げます。
また、服装については、動きやすく、体にフィットしたものを選ぶと良いでしょう。
特に、吸湿性が高く、通気性の良い素材のヨガウェアを選ぶことで、練習中の快適さが保たれます。
初心者であれば、特に体を締め付けないリラックスした服装を心がけると良いでしょう。
ヨガスペースの確保と環境整備
アシュタンガヨガを自宅で行う場合、専用のヨガスペースを確保することも大切です。
広々とした空間で、リラックスできる静かな場所が理想です。
また、自然光が差し込む場所や、観葉植物を置くなど、落ち着いた環境を整えることで、より集中しやすくなります。
さらに、環境整備の一環として、必要な道具を手の届く場所に配置しておくと、練習がスムーズに進みます。
3-2初心者向けの基本ポーズ
アシュタンガヨガを始めたばかりの方は、基本的なポーズからスタートすることが大切です。
無理なく体を慣らし、少しずつ難易度を上げることで、確実に上達できます。
ここでは、初心者に適したポーズとその取り組み方について詳しく解説します。
簡単なポーズから始める方法
アシュタンガヨガには、難易度の高いポーズも多く含まれていますが、初心者はまず簡単なポーズから始めることが推奨されます。
例えば、サマスティヒ(山のポーズ)やチャトランガ(四肢で支えるポーズ)は、初心者にとって取り組みやすい基本的なポーズです。
これらのポーズは、身体のバランスを整え、筋力を徐々に強化するのに役立ちます。
ポーズの取り方や呼吸のリズムを意識しながら、無理なく続けることが大切です。
体験クラスの活用
初心者の方には、まず体験クラスに参加することを強くおすすめします。
専門のインストラクターが丁寧に指導してくれるため、正しいポーズや呼吸法を学べます。
また、クラスでは、他の参加者と一緒に練習することで、モチベーションを維持しやすくなります。
体験クラスを通じて、自分に合ったペースや練習方法を見つけることが、長く続けるための第一歩となるでしょう。
3-3継続するためのコツと注意点
アシュタンガヨガを長く続けるためには、無理なく、楽しく取り組むことが大切です。
ここでは、ヨガを続けるためのコツや注意点について詳しく解説します。
無理のない練習計画の立て方
アシュタンガヨガを継続するためには、無理のない練習計画を立てることが重要です。
最初から毎日練習するのではなく、自分の体調や生活リズムに合わせて、週に数回から始めるのが理想です。
また、練習時間も最初は短めに設定し、徐々に増やしていくことで、身体への負担を軽減できます。
定期的な練習を続けることで、少しずつ自信がつき、自然と練習時間や頻度を増やせるようになります。
自分のペースを守る重要性
アシュタンガヨガは、他人と競うものではなく、自分自身との対話を大切にする実践法です。
そのため、自分のペースを守りながら取り組むことが非常に重要です。
無理にポーズを深めようとするよりも、自分の体の声に耳を傾け、無理のない範囲で練習を続けることが、ヨガを長く楽しむ秘訣です。
また、体調が優れない日や疲れている日は、休むことも必要になります。
無理をせず、自分に優しく接することが、アシュタンガヨガの真の効果を得るための鍵となります。
これらのステップを踏むことで、アシュタンガヨガを安全かつ効果的に始められます。
初心者の方でも、正しい準備と適切なアプローチで、徐々にヨガの深い効果を実感できるようになるでしょう。
04アシュタンガヨガに適した人の特徴
このヨガの特徴は、決まった順序でポーズを行い、呼吸と動作を連動させる点にあります。
そのため、このスタイルのヨガが特に適している人には、いくつかの共通した特徴があります。
ここでは、アシュタンガヨガがどのような人に向いているのかについて詳しく解説していきます。
4-1アクティブなライフスタイルを好む人
アシュタンガヨガは、アクティブなライフスタイルを持つ人に特に適しています。
このヨガは、身体全体を使った動作が多く、持久力や筋力を必要とするため、普段から体を動かしている人には最適です。
運動習慣がある人に向いている理由
アシュタンガヨガは、身体的にチャレンジングなヨガの一種です。
運動習慣がある人は、すでに一定の体力や柔軟性を持っているため、アシュタンガヨガのポーズや動きに馴染みやすく、練習をスムーズに進められます。
また、アシュタンガヨガは連続した動作で心拍数を上げるため、すでに運動を日常的に行っている人にとっては、さらに心肺機能や筋力を高める絶好の機会となります。
挑戦を楽しむ人におすすめの理由
アシュタンガヨガは、決まった順序でポーズを行うシークエンスが特徴で、その難易度は次第に上がっていきます。
このため、挑戦を楽しむ人には特におすすめです。
アシュタンガヨガでは、自己の限界に挑戦し、少しずつ成長していく喜びを感じられます。新しいポーズを習得するたびに達成感が得られ、常に目標を持って練習に励めます。
4-2精神的な成長を求める人
アシュタンガヨガは、身体的なトレーニングだけでなく、精神的な成長も促進します。
内面的な変化を求める人や、心の安定を重視する人には、特に適しているヨガのスタイルです。
マインドフルネスを重視する人への恩恵
アシュタンガヨガは、呼吸と動作を連動させることで、深い集中状態を作り出します。
この集中状態は、マインドフルネスの実践と非常に相性が良いです。
アシュタンガヨガを行うことで、日常生活においても「今、この瞬間」に意識を集中させる力が養われ、心の安定やストレスの軽減につながります。
マインドフルネスを重視する人にとって、アシュタンガヨガは心身のバランスを取るための強力なツールとなるでしょう。
内面の変化を感じやすい人の特長
アシュタンガヨガは、外見の変化以上に、内面的な変化を感じやすい人にも適しています。
ポーズを深める過程で、自己との対話が自然に生まれ、自分自身を見つめ直す機会が増えます。
この内面的な変化は、アシュタンガヨガを続ける中で徐々に感じられるもので、自己成長や自己理解を深める大きな手助けとなります。
内面の成長を重視する人にとって、アシュタンガヨガは理想的な実践法と言えるでしょう。
05アシュタンガヨガの実践とその未来
ここでは、アシュタンガヨガの今後の展望について詳しく解説していきます。
5-1アシュタンガヨガの今後の展望
アシュタンガヨガは、その深い伝統とともに、現代社会においても進化を続けています。
これからのアシュタンガヨガがどのように普及し、どのような影響をもたらすのか、また、新たな可能性についても考察していきます。
ヨガの普及とその影響
アシュタンガヨガは、世界中でその魅力が認められ、急速に普及しています。
この普及により、健康志向の高まりや、ストレス社会における心の安定を求める動きが加速しています。
特に、アシュタンガヨガのような伝統的なヨガは、現代の忙しいライフスタイルに調和し、人々にとって欠かせない健康法として定着しつつあります。
この影響は、フィットネス業界だけでなく、企業や教育機関でも導入が進んでおり、今後もさらに広がりを見せるでしょう。
アシュタンガヨガの進化と新たな可能性
アシュタンガヨガは、伝統を守りつつも、現代のニーズに応じて進化を遂げています。
例えば、従来のシークエンスに加えて、個々の体力や柔軟性に合わせたカスタマイズが行われるようになりました。
また、瞑想や呼吸法の重要性が再評価され、精神的な成長を促す要素がさらに強化されています。
さらに、テクノロジーの発展により、バーチャルリアリティ(VR)や人工知能(AI)を活用した新しいヨガの形が登場する可能性もあります。
これにより、より多くの人々がアシュタンガヨガにアクセスしやすくなり、その恩恵を受けられるようになるでしょう。
01アシュタンガヨガとは
「アシュタンガヨガ」は通常のヨガとは異なり、決まったポーズを呼吸・動きと連動させて順番に行っていきます。エネルギッシュで運動量の多いヨガです。
「動く瞑想」とも言われ、呼吸に集中してポーズをとっていくと自然と瞑想状態に入ることができます。
また、練習の最初と最後にマントラ(聖なる言葉)を唱えて気持ちを整えます。師への感謝をはじめ、平和や幸せを唱えていくヨガなのです。
アシュタンガヨガは「アシュタンガ(八支則)」をもとにポーズをとっていきます。アシュタンガ(八支則)とは、物事の考え方や呼吸法などヨガの基本をまとめたもので、全部で8つあります。
もう少し具体的に「アシュタンガ(八支則)」について見ていきましょう。
1-1アシュタンガ(八支則)
いろいろなヨガの基本にもなっている「アシュタンガ(八支則)」。前述のとおり、アシュタンガヨガではこの八支則をもとにポーズをとっていきます。
八支則は以下の8つです。
1. ヤマ(禁戒):暴力や盗み・欲望など日常生活でしてはいけない心得
2. ニヤマ(勧戒):心を整える、他人に敬意を払うなど日常生活でするべき心得
3. アーサナ(座法):身体を鍛えて心を整えること
4. プラナヤマ(呼吸法・調気法):瞑想に集中するため呼吸を整えること
5. プラティヤハーラ(感覚の制御):何があっても動じない強い精神をつくること
6. ダーラナ(集中):集中力を高めて長時間キープすること
7. ディアナ(瞑想):雑念を捨て、感覚の制御と集中が自然に行えること
8. サマーディ(悟り):煩悩からの解放・悟りのこと
呼吸と動きを連動させて集中力を高め、深い瞑想ののち悟りの境地に達するのがアシュタンガヨガの最終目標です。
八支則はヨガのポーズのことではなく日常生活で実践すべき教えです。
深い瞑想を行うために自分の心身に集中し、他者から惑わされない精神力を養うことも八支則に含まれています。
02アシュタンガヨガのルール
伝統的なアシュタンガヨガにはいくつかルールがあります。伝統や礼儀を重んじるルールもあれば、中には守らないと効果が得られなかったり、体調を崩してしまったりするものもあるため、前もって確認しておくことは大切です。
たくさんあるルールの中から、ここでは特に意識したい4つをご紹介します。
2-1ポーズの順番が決まっている
アシュタンガヨガは「始まりのマントラ」「ポーズ(立位・座位・終盤)」「終わりのマントラ」の順番で行っていきます。基本的にはそれぞれ5呼吸ずつキープし、次のポーズへと進んでいきます。
6つのレベルがあり、レベルごとのポーズを「決まった順番で流れるように行う」のがアシュタンガヨガの最大の特徴です。
2-2胸式呼吸で行う
通常のヨガでは深い腹式呼吸を行いますが、アシュタンガヨガでは「ウジャイ呼吸」という独特な胸式呼吸を行います。「ウジャイ呼吸」とは喉を閉じ、呼吸の摩擦音に耳を澄ませながら呼吸をしていく方法です。摩擦音を出すことに集中するのではなく、喉で鳴っている呼吸音に耳を澄ませ、内側に意識を集中させていきます。
ウジャイ呼吸は「勝利の呼吸」とも呼ばれ、生命エネルギーを蓄えたり、気の流れを調整したりする効果があると言われています。
ウジャイ呼吸法は以下のとおりです。
【呼吸方法】
1. お腹を引き締めた状態で息を深く吸って吐き、胸に空気を入れる
2. 喉の引き締めるような感覚で呼吸を続ける
3. 吸う・吐くを4秒ずつ行う
4. 内側で鳴る呼吸音に耳を傾け、意識を内側へ集中させていく
呼吸音を感じることでリラックス効果や集中力を高めてくれます。
2-3視点を固定する
アシュタンガヨガではポーズをとる際の目線が決められています。「ドリシュティ」とも言われ、種類は以下のとおりです。
1. ウールドゥヴァ:上方
2. ブローマディヤ:眉間
3. ナサグライ:鼻先
4. パールシュヴァ:右側
5. パールシュヴァ:左側
6. ナビ・チャクラ:おへそ
7. ハスタグライ:手
8. アングシュタマディヤイ:親指
9. パダヨラグライ:つま先
体に近い視点は意識を内側に、外向きのときは自分と外界とのバランスを意識することができ、より安定したポーズ・精神性を磨けます。
2-4筋肉の締め付けを意識する
アシュタンガヨガでは、特定の筋肉の締め付け(バンダ)を意識しながらポーズをとっていきます。エネルギーをコントロールするテクニックです。
バンダには、骨盤底を意識する「ムーラバンダ」、へその下を意識する「ウディヤナバンダ」、喉を意識する「ジャーランダラバンダ」の三箇所があります。バンダを意識するとポーズが安定し、集中力アップにもつながります。
03アシュタンガヨガの効果
一風変わったヨガですが、運動量の多いアシュタンガヨガだからこそ得られる効果も多くあります。ここではアシュタンガヨガの主な効果を3つご紹介します。
3-1集中力が上がる
ポーズの最中も視点の位置が決められており、常に一点を意識しながらヨガを行うため集中力アップにつながります。
集中力が高まると、心を落ち着かせたりストレスを軽減したりできます。
3-2筋肉量がアップする
前述のとおり、アシュタンガヨガは運動量・発汗量が他のヨガと比べて非常に多いです。
発汗量が多いとされている「ホットヨガ」に引けをとらないほど汗をかきます。
流れるように変わり続けるポーズに加え、呼吸法をしっかり行えば質の高い有酸素運動になるでしょう。脂肪を燃焼しながら必要なところに筋肉をつけることができます。
アシュタンガヨガを続けていけば、筋肉がほどよくついた引き締まった身体が手に入りますよ。
3-3代謝がよくなる
代謝は筋力がアップするほどよくなります。アシュタンガヨガは全身を使うため血の巡りもよくなり、さらに代謝がよくなります。
代謝が上がると消費カロリーが増えるため、太りにくい身体になっていきますよ。
04アシュタンガヨガが向いている人は?初心者でも大丈夫?
アシュタンガヨガは難易度の高いポーズが多く含まれています。一度始まると流れるようにポーズをとっていかないといけないため、相当な体力が必要です。
普段全く運動を行っていない人が始めるには、難しいヨガといえます。
しかし、身体を動かすことが好きな人や筋力アップを目指したい人にはおすすめです。ヨガ経験者でレベルアップしたいと考えている人にもアシュタンガヨガはピッタリです。
またアシュタンガヨガは次々とポーズをとっていくため、淡々と練習をしたい人にも向いています。
05アシュタンガヨガの注意点
アシュタンガヨガを行うときは空腹の状態が望ましいとされています。なぜなら、満腹の状態で行うと内臓に負担をかけてしまう可能性があるからです。
ポーズをとると高いストレッチ効果が期待できますが、同時に内臓も活発化させます。少なくともヨガを始める3時間前までに食事を済ませておきましょう。
また運動量の多いヨガのため、体調の優れない日は無理をせず休むようにしてください。
06まとめ
アシュタンガヨガは、身体的な強化だけでなく、精神的な安定や集中力の向上など、多くのメリットをもたらす伝統的なヨガのスタイルです。
その効果を最大限に引き出すためには、正しい呼吸法や動作の連動を理解し、継続的に実践することが重要です。
当記事で紹介した実践方法やコツを活用しながら、アシュタンガヨガを通じて心身の健康をさらに深めていきましょう。
「動く瞑想」とも言われ、呼吸に集中してポーズをとっていくと自然と瞑想状態に入ることができます。
また、練習の最初と最後にマントラ(聖なる言葉)を唱えて気持ちを整えます。師への感謝をはじめ、平和や幸せを唱えていくヨガなのです。
アシュタンガヨガは「アシュタンガ(八支則)」をもとにポーズをとっていきます。アシュタンガ(八支則)とは、物事の考え方や呼吸法などヨガの基本をまとめたもので、全部で8つあります。
もう少し具体的に「アシュタンガ(八支則)」について見ていきましょう。
1-1アシュタンガ(八支則)
いろいろなヨガの基本にもなっている「アシュタンガ(八支則)」。前述のとおり、アシュタンガヨガではこの八支則をもとにポーズをとっていきます。
八支則は以下の8つです。
1. ヤマ(禁戒):暴力や盗み・欲望など日常生活でしてはいけない心得
2. ニヤマ(勧戒):心を整える、他人に敬意を払うなど日常生活でするべき心得
3. アーサナ(座法):身体を鍛えて心を整えること
4. プラナヤマ(呼吸法・調気法):瞑想に集中するため呼吸を整えること
5. プラティヤハーラ(感覚の制御):何があっても動じない強い精神をつくること
6. ダーラナ(集中):集中力を高めて長時間キープすること
7. ディアナ(瞑想):雑念を捨て、感覚の制御と集中が自然に行えること
8. サマーディ(悟り):煩悩からの解放・悟りのこと
呼吸と動きを連動させて集中力を高め、深い瞑想ののち悟りの境地に達するのがアシュタンガヨガの最終目標です。
八支則はヨガのポーズのことではなく日常生活で実践すべき教えです。
深い瞑想を行うために自分の心身に集中し、他者から惑わされない精神力を養うことも八支則に含まれています。
たくさんあるルールの中から、ここでは特に意識したい4つをご紹介します。
2-1ポーズの順番が決まっている
アシュタンガヨガは「始まりのマントラ」「ポーズ(立位・座位・終盤)」「終わりのマントラ」の順番で行っていきます。基本的にはそれぞれ5呼吸ずつキープし、次のポーズへと進んでいきます。
6つのレベルがあり、レベルごとのポーズを「決まった順番で流れるように行う」のがアシュタンガヨガの最大の特徴です。
2-2胸式呼吸で行う
通常のヨガでは深い腹式呼吸を行いますが、アシュタンガヨガでは「ウジャイ呼吸」という独特な胸式呼吸を行います。「ウジャイ呼吸」とは喉を閉じ、呼吸の摩擦音に耳を澄ませながら呼吸をしていく方法です。摩擦音を出すことに集中するのではなく、喉で鳴っている呼吸音に耳を澄ませ、内側に意識を集中させていきます。
ウジャイ呼吸は「勝利の呼吸」とも呼ばれ、生命エネルギーを蓄えたり、気の流れを調整したりする効果があると言われています。
ウジャイ呼吸法は以下のとおりです。
【呼吸方法】
1. お腹を引き締めた状態で息を深く吸って吐き、胸に空気を入れる
2. 喉の引き締めるような感覚で呼吸を続ける
3. 吸う・吐くを4秒ずつ行う
4. 内側で鳴る呼吸音に耳を傾け、意識を内側へ集中させていく
呼吸音を感じることでリラックス効果や集中力を高めてくれます。
2-3視点を固定する
アシュタンガヨガではポーズをとる際の目線が決められています。「ドリシュティ」とも言われ、種類は以下のとおりです。
1. ウールドゥヴァ:上方
2. ブローマディヤ:眉間
3. ナサグライ:鼻先
4. パールシュヴァ:右側
5. パールシュヴァ:左側
6. ナビ・チャクラ:おへそ
7. ハスタグライ:手
8. アングシュタマディヤイ:親指
9. パダヨラグライ:つま先
体に近い視点は意識を内側に、外向きのときは自分と外界とのバランスを意識することができ、より安定したポーズ・精神性を磨けます。
2-4筋肉の締め付けを意識する
アシュタンガヨガでは、特定の筋肉の締め付け(バンダ)を意識しながらポーズをとっていきます。エネルギーをコントロールするテクニックです。
バンダには、骨盤底を意識する「ムーラバンダ」、へその下を意識する「ウディヤナバンダ」、喉を意識する「ジャーランダラバンダ」の三箇所があります。バンダを意識するとポーズが安定し、集中力アップにもつながります。
03アシュタンガヨガの効果
一風変わったヨガですが、運動量の多いアシュタンガヨガだからこそ得られる効果も多くあります。ここではアシュタンガヨガの主な効果を3つご紹介します。
3-1集中力が上がる
ポーズの最中も視点の位置が決められており、常に一点を意識しながらヨガを行うため集中力アップにつながります。
集中力が高まると、心を落ち着かせたりストレスを軽減したりできます。
3-2筋肉量がアップする
前述のとおり、アシュタンガヨガは運動量・発汗量が他のヨガと比べて非常に多いです。
発汗量が多いとされている「ホットヨガ」に引けをとらないほど汗をかきます。
流れるように変わり続けるポーズに加え、呼吸法をしっかり行えば質の高い有酸素運動になるでしょう。脂肪を燃焼しながら必要なところに筋肉をつけることができます。
アシュタンガヨガを続けていけば、筋肉がほどよくついた引き締まった身体が手に入りますよ。
3-3代謝がよくなる
代謝は筋力がアップするほどよくなります。アシュタンガヨガは全身を使うため血の巡りもよくなり、さらに代謝がよくなります。
代謝が上がると消費カロリーが増えるため、太りにくい身体になっていきますよ。
04アシュタンガヨガが向いている人は?初心者でも大丈夫?
アシュタンガヨガは難易度の高いポーズが多く含まれています。一度始まると流れるようにポーズをとっていかないといけないため、相当な体力が必要です。
普段全く運動を行っていない人が始めるには、難しいヨガといえます。
しかし、身体を動かすことが好きな人や筋力アップを目指したい人にはおすすめです。ヨガ経験者でレベルアップしたいと考えている人にもアシュタンガヨガはピッタリです。
またアシュタンガヨガは次々とポーズをとっていくため、淡々と練習をしたい人にも向いています。
05アシュタンガヨガの注意点
アシュタンガヨガを行うときは空腹の状態が望ましいとされています。なぜなら、満腹の状態で行うと内臓に負担をかけてしまう可能性があるからです。
ポーズをとると高いストレッチ効果が期待できますが、同時に内臓も活発化させます。少なくともヨガを始める3時間前までに食事を済ませておきましょう。
また運動量の多いヨガのため、体調の優れない日は無理をせず休むようにしてください。
06まとめ
アシュタンガヨガは、身体的な強化だけでなく、精神的な安定や集中力の向上など、多くのメリットをもたらす伝統的なヨガのスタイルです。
その効果を最大限に引き出すためには、正しい呼吸法や動作の連動を理解し、継続的に実践することが重要です。
当記事で紹介した実践方法やコツを活用しながら、アシュタンガヨガを通じて心身の健康をさらに深めていきましょう。
3-1集中力が上がる
ポーズの最中も視点の位置が決められており、常に一点を意識しながらヨガを行うため集中力アップにつながります。
集中力が高まると、心を落ち着かせたりストレスを軽減したりできます。
3-2筋肉量がアップする
前述のとおり、アシュタンガヨガは運動量・発汗量が他のヨガと比べて非常に多いです。
発汗量が多いとされている「ホットヨガ」に引けをとらないほど汗をかきます。
流れるように変わり続けるポーズに加え、呼吸法をしっかり行えば質の高い有酸素運動になるでしょう。脂肪を燃焼しながら必要なところに筋肉をつけることができます。
アシュタンガヨガを続けていけば、筋肉がほどよくついた引き締まった身体が手に入りますよ。
3-3代謝がよくなる
代謝は筋力がアップするほどよくなります。アシュタンガヨガは全身を使うため血の巡りもよくなり、さらに代謝がよくなります。
代謝が上がると消費カロリーが増えるため、太りにくい身体になっていきますよ。
普段全く運動を行っていない人が始めるには、難しいヨガといえます。
しかし、身体を動かすことが好きな人や筋力アップを目指したい人にはおすすめです。ヨガ経験者でレベルアップしたいと考えている人にもアシュタンガヨガはピッタリです。
またアシュタンガヨガは次々とポーズをとっていくため、淡々と練習をしたい人にも向いています。
05アシュタンガヨガの注意点
アシュタンガヨガを行うときは空腹の状態が望ましいとされています。なぜなら、満腹の状態で行うと内臓に負担をかけてしまう可能性があるからです。
ポーズをとると高いストレッチ効果が期待できますが、同時に内臓も活発化させます。少なくともヨガを始める3時間前までに食事を済ませておきましょう。
また運動量の多いヨガのため、体調の優れない日は無理をせず休むようにしてください。
06まとめ
アシュタンガヨガは、身体的な強化だけでなく、精神的な安定や集中力の向上など、多くのメリットをもたらす伝統的なヨガのスタイルです。
その効果を最大限に引き出すためには、正しい呼吸法や動作の連動を理解し、継続的に実践することが重要です。
当記事で紹介した実践方法やコツを活用しながら、アシュタンガヨガを通じて心身の健康をさらに深めていきましょう。
ポーズをとると高いストレッチ効果が期待できますが、同時に内臓も活発化させます。少なくともヨガを始める3時間前までに食事を済ませておきましょう。
また運動量の多いヨガのため、体調の優れない日は無理をせず休むようにしてください。
その効果を最大限に引き出すためには、正しい呼吸法や動作の連動を理解し、継続的に実践することが重要です。
当記事で紹介した実践方法やコツを活用しながら、アシュタンガヨガを通じて心身の健康をさらに深めていきましょう。
この講座は!プロの監修を受けています!
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