幼児期のお弁当におすすめの工夫やポイント
お母さんにとって幼稚園や保育園に持って行くお弁当は悩ましいもの。最初こそ張り切ってキャラ弁を作っていても、それを続けるのはかなり大変です。さらに子どもがお弁当を残して帰って来ると、さらに悩みが深くなってしまいます。今回は幼児期のお弁当が簡単になるおすすめの工夫やポイントをご紹介します。
- 目次
01子どもが食べやすいお弁当にするには
どんなお母さんでも子どもがお弁当をしっかり食べてくれるのはうれしいものです。それでは、子どもにとってはどのようなお弁当が食べやすいのでしょうか。
1-1食べられる量にする
まず子どものお弁当に大切なのは、どれぐらいの量にするかということ。子どもがお腹を空かせてしまったらかわいそうと、ついつい多めに詰めてしまうこともあるかもしれませんが、実はその必要はありません。
まだまだ噛む力や飲み込む力が成長していない幼児期の子どもは、少ない量のお弁当でも食べるのに時間がかかります。大人の場合、脳の満腹中枢が「満腹だ」と感じるまで約二十分程度と、食べる速度よりも遅いため、食べた量が必要な量を上回ってしまうこともありますが、子どもはその逆。少ない量でも満腹を感じてしまいます。
また、見逃しがちなのが食事の環境。保育園や幼稚園など、子どもにとってはリラックスできない環境。子どもも「お弁当はきちんと食べなければならない」という意識はあるものの、緊張している場合にたくさん入ったお弁当を見てしまうと、緊張とプレッシャーで食べられるものも食べられなくなってしまいます。
といっても、あえて量を減らす必要もありません。お弁当の目安となるのは、普段家で食べているのと同程度でOK。その際、お皿に盛った量ではなく、実際に食べた量に合わせると、子どもも安心してお弁当を食べることができます。
1-2おかずとご飯の割合
子どもが食べやすいお弁当は、おかずとご飯の割合も重要です。理想はご飯3に対して野菜が2、肉や魚が1というバランス。おかずを詰めていくときには、まずご飯を三分の一、その後、大き目のおかず、小さめのおかずという順番で詰めていくと、上手にバランスを取ることができます。
1-3取りやすい入れ方にする
お弁当は持ち運びするもの。特に幼児期の子どもの場合、お弁当をまっすぐ持たなければという考えはないので、隙間を作るとお弁当が偏ってしまいます。それを防ぐため、ついついきっちりお弁当を詰めることも少なくありませんが、実はこれはNGです。きっちり詰めてしまったお弁当は、子どもにとっては非常に取りにくいもの。お箸を入れるのも一苦労になってしまうと、子どもはそれ以上食べる意欲を失ってしまいます。そのため、少々偏ってしまっても気にすることなく、食べやすさを優先して、わざと隙間を作ってあげましょう。
さらにおかずの大きさも重要。あまりに小さく切ってしまうと、ぽろぽろとこぼれてしまいます。そのため、お弁当の場合のおかずのサイズは、子どもが一口で食べられる一口サイズを基本にしましょう。そのほか、ぽろぽろ崩れやすいものにも要注意。ご飯に鶏肉のそぼろなどを使うこともありますが、そのときはご飯の上に乗せると、スプーンやフォークを使ってもすぐにこぼれてしまうため、ご飯に混ぜたり、ご飯の間に挟むなどすると子どもでも食べやすくなります。
1-4食べやすい調理方法にする
鶏の胸肉や白身魚などは、高たんぱくで低脂肪と優れた食材ですが、火を通すとパサつきやすいのが欠点です。お弁当の場合には、しっかり火を通さなければならないと考えるため、余計に口当たりがパサパサしがちです。大人ならそれでも食べることができますが、子どもはまだまだ飲み込む力も弱く、それを助けてくれる口の中の唾液の分泌も大人に比べると少ないもの。そのため、子供が飲み込みやすいように、パサつきやすい食材は蒸したり茹でたりするなどがおすすめです。白身魚の場合なら、野菜とホイル焼きにすることで魚にもしっかりと火が通るだけでなく、野菜から出た水分で口当たりも柔らかくなります。
鶏むね肉や白身魚同様、さつまいものどに詰まる感じのする食材ですが、その場合には合え衣などに工夫すると滑らかなのど越しになります。
1-5冷めても美味しい味付けにする
お弁当の場合、しっかり冷まさなければ痛みが心配なものですが、そうするとどうしても味が落ちてしまうように感じられます。人間の味覚は、温かいときと冷めたときでは塩気などの感じ方に違いが出るため、味見をするのも難しいもの。
そんなときには、後で味を足すよりも、食材にあらかじめ下味をつけるのが効果的です。味が芯まで入っていると、塩分控えめでもしっかりと味を感じることができます。下味をつけるときは、調味液などに食材を漬け、ジッパー付きの保存袋に入れて冷凍するのがおすすめ。冷凍しておけば保存が利くだけでなく、食材の水分が抜けてそこに調味料が入ることで、しっかりと下味をつけることができます。
この方法を使えば子どもでも食べやすい味付けになるだけでなく、お弁当作りの時間を短縮することもできます。
02その他お弁当の工夫
子どもにとって、お弁当は味だけでなく、見た目も重要。カラフルなお弁当は子どもの興味を引き付け、初めての食材でも「食べてみようかな?」という気分にさせてくれるものです。しかし、見た目にこだわるといっても、難しいことではありません。ちょっとした工夫で見た目の可愛い、カラフルなお弁当を作ることができます。
2-1赤、黄、緑の3色の食材でカラフルに
まず、お弁当に揃えたいのは赤、黄、緑の3色の食材です。この三色が揃うだけで、見た目がぐっとカラフルになります。
赤の食材で代表的なのはニンジン。ニンジンがビタミンAなどを始め、子どもにとって必要な栄養素が含まれているだけでなく、ある程度の固さがあるため、星形やハート型などの型抜きも簡単。ある程度まとめて電子レンジにかけるだけで甘いグラッセになるため、作り置きにも便利です。
黄色の食材として重宝するのが冷凍や真空パックのコーンです。冷凍や真空パックのコーンなら一年間、どの季節でも安定的に手に入り、価格も天候などに左右されないと、お財布にとっても強い味方になってくれます。そのほか、チーズなども黄色の食材として便利です。
緑の食材は季節の野菜を茹でるのが一般的ですが、このときも冷凍の食材を使うと便利です。ブロッコリーやグリーンピースなら、家で軽く下茹でしたものを小分けにして冷凍しておくと、そのままお弁当に詰めることもできて非常に役にたってくれます。
これらの三色を配置するときには、一か所に固めず、全体に散らすようにしましょう。大人のお弁当の場合、おかずごとに詰めていくのが一般的ですが、子どものお弁当の場合には、色を分散していれることで全体が彩り豊かになります。
2-2お弁当箱自体も赤や黄色などビタミンカラーに
どうしても色が足りない、地味に見えてしまうという場合、お弁当の箱自体を赤や黄色のビタミンカラーにしてしまうという方法もあります。そうすることで色の不足を補うことができるほか、全体が楽しい印象になるため、子どもも食べてみたいなと思ってくれるはず。そのほかにも、おかずを入れるシリコンカップなどをカラフルにするのも、彩りを加えたいときに便利です。
03まとめ
お弁当は子どもの身体づくりだけでなく、食べ物に対する関心をアップさせるもの。あまり頑張りすぎることなく、お母さんも楽しんで作れると、きっと子どもも喜んでくれるでしょう。
1-1食べられる量にする
まず子どものお弁当に大切なのは、どれぐらいの量にするかということ。子どもがお腹を空かせてしまったらかわいそうと、ついつい多めに詰めてしまうこともあるかもしれませんが、実はその必要はありません。
まだまだ噛む力や飲み込む力が成長していない幼児期の子どもは、少ない量のお弁当でも食べるのに時間がかかります。大人の場合、脳の満腹中枢が「満腹だ」と感じるまで約二十分程度と、食べる速度よりも遅いため、食べた量が必要な量を上回ってしまうこともありますが、子どもはその逆。少ない量でも満腹を感じてしまいます。
また、見逃しがちなのが食事の環境。保育園や幼稚園など、子どもにとってはリラックスできない環境。子どもも「お弁当はきちんと食べなければならない」という意識はあるものの、緊張している場合にたくさん入ったお弁当を見てしまうと、緊張とプレッシャーで食べられるものも食べられなくなってしまいます。
といっても、あえて量を減らす必要もありません。お弁当の目安となるのは、普段家で食べているのと同程度でOK。その際、お皿に盛った量ではなく、実際に食べた量に合わせると、子どもも安心してお弁当を食べることができます。
1-2おかずとご飯の割合
子どもが食べやすいお弁当は、おかずとご飯の割合も重要です。理想はご飯3に対して野菜が2、肉や魚が1というバランス。おかずを詰めていくときには、まずご飯を三分の一、その後、大き目のおかず、小さめのおかずという順番で詰めていくと、上手にバランスを取ることができます。
1-3取りやすい入れ方にする
お弁当は持ち運びするもの。特に幼児期の子どもの場合、お弁当をまっすぐ持たなければという考えはないので、隙間を作るとお弁当が偏ってしまいます。それを防ぐため、ついついきっちりお弁当を詰めることも少なくありませんが、実はこれはNGです。きっちり詰めてしまったお弁当は、子どもにとっては非常に取りにくいもの。お箸を入れるのも一苦労になってしまうと、子どもはそれ以上食べる意欲を失ってしまいます。そのため、少々偏ってしまっても気にすることなく、食べやすさを優先して、わざと隙間を作ってあげましょう。
さらにおかずの大きさも重要。あまりに小さく切ってしまうと、ぽろぽろとこぼれてしまいます。そのため、お弁当の場合のおかずのサイズは、子どもが一口で食べられる一口サイズを基本にしましょう。そのほか、ぽろぽろ崩れやすいものにも要注意。ご飯に鶏肉のそぼろなどを使うこともありますが、そのときはご飯の上に乗せると、スプーンやフォークを使ってもすぐにこぼれてしまうため、ご飯に混ぜたり、ご飯の間に挟むなどすると子どもでも食べやすくなります。
1-4食べやすい調理方法にする
鶏の胸肉や白身魚などは、高たんぱくで低脂肪と優れた食材ですが、火を通すとパサつきやすいのが欠点です。お弁当の場合には、しっかり火を通さなければならないと考えるため、余計に口当たりがパサパサしがちです。大人ならそれでも食べることができますが、子どもはまだまだ飲み込む力も弱く、それを助けてくれる口の中の唾液の分泌も大人に比べると少ないもの。そのため、子供が飲み込みやすいように、パサつきやすい食材は蒸したり茹でたりするなどがおすすめです。白身魚の場合なら、野菜とホイル焼きにすることで魚にもしっかりと火が通るだけでなく、野菜から出た水分で口当たりも柔らかくなります。
鶏むね肉や白身魚同様、さつまいものどに詰まる感じのする食材ですが、その場合には合え衣などに工夫すると滑らかなのど越しになります。
1-5冷めても美味しい味付けにする
お弁当の場合、しっかり冷まさなければ痛みが心配なものですが、そうするとどうしても味が落ちてしまうように感じられます。人間の味覚は、温かいときと冷めたときでは塩気などの感じ方に違いが出るため、味見をするのも難しいもの。
そんなときには、後で味を足すよりも、食材にあらかじめ下味をつけるのが効果的です。味が芯まで入っていると、塩分控えめでもしっかりと味を感じることができます。下味をつけるときは、調味液などに食材を漬け、ジッパー付きの保存袋に入れて冷凍するのがおすすめ。冷凍しておけば保存が利くだけでなく、食材の水分が抜けてそこに調味料が入ることで、しっかりと下味をつけることができます。
この方法を使えば子どもでも食べやすい味付けになるだけでなく、お弁当作りの時間を短縮することもできます。
2-1赤、黄、緑の3色の食材でカラフルに
まず、お弁当に揃えたいのは赤、黄、緑の3色の食材です。この三色が揃うだけで、見た目がぐっとカラフルになります。
赤の食材で代表的なのはニンジン。ニンジンがビタミンAなどを始め、子どもにとって必要な栄養素が含まれているだけでなく、ある程度の固さがあるため、星形やハート型などの型抜きも簡単。ある程度まとめて電子レンジにかけるだけで甘いグラッセになるため、作り置きにも便利です。
黄色の食材として重宝するのが冷凍や真空パックのコーンです。冷凍や真空パックのコーンなら一年間、どの季節でも安定的に手に入り、価格も天候などに左右されないと、お財布にとっても強い味方になってくれます。そのほか、チーズなども黄色の食材として便利です。
緑の食材は季節の野菜を茹でるのが一般的ですが、このときも冷凍の食材を使うと便利です。ブロッコリーやグリーンピースなら、家で軽く下茹でしたものを小分けにして冷凍しておくと、そのままお弁当に詰めることもできて非常に役にたってくれます。
これらの三色を配置するときには、一か所に固めず、全体に散らすようにしましょう。大人のお弁当の場合、おかずごとに詰めていくのが一般的ですが、子どものお弁当の場合には、色を分散していれることで全体が彩り豊かになります。
2-2お弁当箱自体も赤や黄色などビタミンカラーに
どうしても色が足りない、地味に見えてしまうという場合、お弁当の箱自体を赤や黄色のビタミンカラーにしてしまうという方法もあります。そうすることで色の不足を補うことができるほか、全体が楽しい印象になるため、子どもも食べてみたいなと思ってくれるはず。そのほかにも、おかずを入れるシリコンカップなどをカラフルにするのも、彩りを加えたいときに便利です。
03まとめ
お弁当は子どもの身体づくりだけでなく、食べ物に対する関心をアップさせるもの。あまり頑張りすぎることなく、お母さんも楽しんで作れると、きっと子どもも喜んでくれるでしょう。
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